交通事故の対応のポイント

雨の日の事故-3

Posted:2016/9/2

警察が来る頃に、その女性の夫も到着し、交通事故の状況を「夫が」警官に説明しようとしたそうです。

Aさんはとっさに「運転していたの奥さんで、ご主人はあとから来ただけです」と言いました。以後、ご主人が口を挟まれることはなかったそうですが、ずっとAさんをにらみつけ、いやみを口にしていたそうです。

事故の聴取に時間がかかり、Aさんは仕事の研修に間に合いませんでした。担当者の方からは「育児中だからといって、時間にルーズなのは認めません」といわれ、とても悔しかったと言っています。

保険会社が間に入り、過失割合を決めるとき、「駐車場での事故は、駐車場から出ようとした車のほうに非がるとみなされる」といったような説明を受けました。しかし、最初の提示は7対3でした。もちろんAさんが7です。が、それには納得できないと強い口調でこぼしていました。

仕事は結局、時間の融通がききづらいとみなされて、ほとんどシフトに入れてもらえず、辞めざるを得なくなったといいます。また相手方には、交通事故の加害者であるという自覚はなく、Aさんへの謝罪もまともに行われていませんでした。

Aさんはネットで弁護士への無料相談を持ちかけ、過失割合が動く可能性があることを示唆されました。その結果を受け、Aさんは保険会社に事故当時の状況をさらに詳しく話し、相手方が、発進ではなく、直進してきたことなどを認識してもらいました。結局、相手方には8割の過失が認められたそうです。

Aさんは、自分で動き、保険会社との交渉もがんばった、しっかりとした女性です。新しい仕事が見つかることを願っています。

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